Transient Mermaid
- こぐろ屋。

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閲覧数:260 評価回数:2 総合点:10
フェイトちゃんが風俗嬢だったら…というパロディ本。
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作品について

作品名 Transient Mermaid
作家名 こぐろ。 年齢区分 [R18]
発行日 2015/10/12 発行イベント リリカルマジカル20 な17
作品タグ 魔法少女リリカルなのは, R18, 百合, なのフェイ,
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コメント

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Kitajima Gaku
2015/10/18 18:49
Transient Mermaid感想
 1行で言うのであれば、人間は1人じゃ生きていけないってことでした。
 TV&劇場のお話では「フェイトが救済」された話でしたが、「なのはも救済」されていたと言う視点は気づきませんでした。

 北方謙三の「風俗に行け」ではありませんが「生身の人間に触れてこい」で始まっているので、そこに至る経緯は明確化されていませんが、そのため想像の余地があるので、以下のように補完をしました。

 劇場版でカットされた「父の事故」を引きずっていて、PT事件での彼女との出会いが無いままで、生々しい…心の締め付けとか、ユーノ君というほぼ完璧に近いパートナーでも解消できない、そのトラウマを解き放てないもどかしさとか、心の苦しさとかその他色々に1人の女性が自分自身の、そして自分を取り囲む人間関係の内面と向き合って葛藤する姿が成人向け二次創作を超えた感銘を受けました。

 なのはの不思議だった謎が解けたというのか、意地悪く言うと、TVシリーズを含む劇中では、やたらと自己犠牲的まで他人の為に働くなのはには、魔法少女の文法だというには、疑問点がありましたが、本作品から逆算すると、父の事故を引きずっていて、自己肯定感が無い人は自己を愛せないから他人から自分を愛してもらいたいので、さらには自分を愛すより他人を愛す気持ちのが強い、自分の為より他人の為に動くほうが楽だったので、ここまでやるのかという点で腑に落ちました。

 逆に言えば、彼女の強さでもありましょう、求めているものは「コミュニケーション」って自覚してるところからのスタートであって、寂しいというのも力だと思います。誰かと繋がりたい、認め認められたいという力があって、傷ついてもやってけるんだと思います。