「大和は、偶然で建造されたのです」
突然着任した大戦艦〈大和〉は、他所の軍港で竣工してから運用されず軍令部に幽閉されていたと語った。自分は押し付けられたのか。資材も敵も戦力も無い地方で鍛錬させろなどと。しかも存在は秘匿と命じられるし、僚艦から疎まれ孤立した大和は存在意義に苦しんでいくばかりであるし、自分の胃薬は増える一方だ。
「ねえ、提督。大和は、どうして生まれてきたんですか」
どうすればいいのだ、いったい？
ブラウザゲーム｢艦隊これくしょん-艦これ-｣に登場する｢大和｣を愛する提督に贈る恋愛小説！

艦娘は個性豊かであり、様々な特色を持つ。
その中には姉妹好きの面が目立ちがちな艦もいるが、
｢大井｣｢山城｣｢千代田｣はその中でも指折りの｢姉好き｣であり、
対して上官への態度は生来素っ気がないはずの艦であった。
そんな艦が運命の悪戯か、揃ってこちらへ好意を向けるようになるとは……。
大井川文庫発行のラブコメ短編!

将校ばかりが入院する軍属病院で、車椅子を転ばせてしまった。乗っていた人は王冠に首飾りにドレスにヒールと、こんな場所にはそぐわない恰好をしている。ギプスもつけていないその女性に足が悪いのですかと聞くと、彼女は憂鬱そうに Yes と返した。どうしてこの女性はこんなところに……。
ブラウザゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」に登場する「Warspite」の短編小説!

ある日の朝、重雷装艦「大井」はいつものように起床した。朝に弱い提督を起こそうと寝室を訪ねると、提督どころか人の痕跡が無くなっている。姉妹艦や僚艦は提督を知らないと答える。街へ出てみれば人間一人おらず、海へ出てみれば待っているのは艦娘の共食いだった……。
大井川文庫発行小説「大井」第二弾!