夏の記憶に囚われて - あわゆき
髭切が弟の膝丸に振られたのは、暑い夏の日の事だ
「僕とお前は、これからもずっと仲の良い兄弟だ」
それ以上には、きっとならない。なる事などない。
仲の良い兄弟。だけど髭切はそれで充分だった。
自分の気持ちを優先して、大好きで大切な弟に嫌われてしまう方が、髭切は怖かった。
「どうかしたのか、髭切先生?」
「何なの……これ」
髭切の知らないところで人としての生を受けていた弟は、大学生の自分とは違い幼い小学生の姿だった。
そして家庭教師である自分の、初めての生徒になるのであった。
そんな前世の記憶がある髭切と、前世の記憶がない膝丸が、
過去に振り回されながら恋をしていく、少しせつなめの甘酸っぱいお話。
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作品について
作品名 | 夏の記憶に囚われて | ||
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作家名 | 桃の香織 | 年齢区分 | [R18] |
発行日 | 2019/08/25 | 発行イベント | 閃華夏大祭2019 6号館A・ホ31b |
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