鉄ひたる

- アロワナを育てる

コメントお返事
http://realta-nua.org/index.php/view/11

「結果はまだ出ていない。
　どちらが勝ち、どちらが残ったかは、今の自分には分からない。
　答えが出るのはずっと先の話だろう。
　蜃気楼のような、振り返れば消える幻。
　残響だけを頼りに、いつか、この足がその場所に――――」（UBWエピローグ）

　UBWで士郎が得たのは一生をかけて結果をだす宿題で、それは本来、もう道を別った、命題を出しあった相手に見せられるものではない。きのこ先生のUBWのシナリオで、アチャーが己の地点を超えていく士郎を「少し眩しいものを見たように」見送ると書かれるのは観念上の話であって（もっとも新生UBWの剣戟に託したエミヤ類対話は文字通り観念でしたけど）即物的に彼らが再び出会うことは通常はない。

　の、ですが、FGOでは千子村正の器に足る成長を遂げた士郎を弓兵が目の当たりにする可能性があるわけですね。すごいなFGO。

　FGOのアーチャーは、士郎と剣を合わせたそのヒトではない。しかし、答えを得ている、つまり剣戟の因果の上にしか成立しえず、因果でもって繋がっている存在である。
　そういう存在である弓兵が、答えの片鱗に指をかけた士郎に存在と遭遇したときの化学反応とはこれ如何に……という思考実験を試みた本になります。

　ただ、今整理してみると上記だけでほんとおおごとで、
　第二部どうなってるかわからないし千子村正どうなってるかも分からない、という状況整理から話を始めなきゃならない現状でまとめきれるわけがなく、時期尚早だったなぁというのが反省事項です。
　見切り発進が過ぎましたが、お楽しみ頂ければまことに幸い。