à la carte！premier

- 資材置き場

短編3本を収録した俺得本改め短編集。


―恋をしたのは、月にも似たあの人。（心月）

「君はあろうことか、あの月に恋をしているんだ。到底叶うこともない、健気で可憐で、しかしあまりにも愚かな恋だ。手を伸ばしても届かない。そんなことくらい君にもわかってるはずなのに、それでもまだ想うのかい？　……あぁ、なんていじらしいんだろうね。その一途さはいっそ哀しいよ。涙を誘うほどに、とびっきりに憐れだ」
「わかってたんです、何もかも。……それでも貴方には、貴方にだけは、そんなこと言ってほしくなかった……っ！！」

原作設定。副官×少年。Privatterにてあげた話のセルフリメイク。


端から勝てない勝負など、不毛だとばかり思っていた。（負け戦）

「神はいるのかって話、しましたよね。あの時僕はどっちでもいいなんて言いましたけど……、撤回します」
「僕は感謝したい。貴方にも、貴方に会わせてくれた、運命にも」
「……だから、神はいる、と」
「はい。……随分と都合のいい考え方ですが」
「いいえ、とても興味深いですよ。僕にはない視点ですから」

現代風パロディ。大学生×教授。青臭い青年とオトナの埋まらないからこそ埋めたい隙間。年齢操作注意。書き下ろし。


さぁ、早く。僕らの物語をはじめよう。（世界に満ちる序曲）

「こちらこそ！　ぜひまた来てくださいね。えーっと……」
「あぁ。……では僕のことはアラン、と」
「アランさん、ですね。改めて今日はありがとうございました！　またお話しできたら嬉しいです」

「僕はスティーブン・Ａ・スターフェイズだ。よろしくな、少年」
「……レオナルド・ウォッチです。よろしくお願いします」
（……いくらなんでも出来すぎだ、こんなのは―）
（こんな汚い感情を、ましてや二人の人間に抱くなど）

原作ベース。歌姫と少年の狭間で揺れる男と、秘密を抱えた少年の話。だがしかしスティレオである。女装注意。書き下ろし。


※ＢＺ４では合同スペースにて頒布。