徒花に成る実
- oricol

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美人局として左大臣に使われる白拍子・雛丸が出会ったのは変わり者の刑部卿・高良清明。
「わたくしは、つまらぬ下賎の者でございます。高良卿には想像もつかないような醜い生き様を経て参りました。その中においてあなたよりよほど見目も性質も醜い者は数え切れぬほどおりましたから、……知らぬとは申せません」 高良卿と呼ばれた男は喉の奥でくつりと笑う。その言い方では高良が醜いことを欠片も否定していないことに雛丸は気が付いているのだろうか。「正直だな」 薄く笑うと、雛丸は軽く目を伏せた。わかっていて、そう言ったのだ。

気が強いふたりの間に成る恋の物語。
おまけに清明の友人・これまた変わり者の藤原成友の恋のお話も。
平安風少女小説。
短編なのであっさり読めます。
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作品について

作品名 徒花に成る実
作家名 里見 ヤスタカ 年齢区分
発行日 2016/06/12 発行イベント
作品タグ 小説, 恋愛,
紹介URL http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6846315
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