轍

- ハンバーグと抱き枕

本丸が開かれてから五年目のある夏の日、初めて本能寺へ出陣した長谷部の様子がどこかおかしいと大倶利伽羅は訝るが、だれにもなにも言えずにいた。それから二日後、長谷部がとんでもないこと言った。
「あの方への感情を、ぜんぶ捨ててきた」
本能寺で捨てられた、長谷部の<信長を恨むこころ>を取り戻すため、燭台切は燃え盛る本能寺へ出陣し信長と対峙する。

燭台切の長い片想い。
燭へしが始まりそうなところまで。