パンツァー&ホリック
- たわわに

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ひゃくまる「ワーカーホリック」
登場人物:西住まほ、逸見エリカほか
西住まほは不治の病に侵されている。
日本人の有病率が高い印象が強い病だが、実際には世界中にキャリアがいる。それは時
に人を死に至らしめる。
彼女を知る人ほど、その事実を突きつけられると「ああ、やはり」とまず納得する。
その後の反応は様々だ。ある者は痛ましい、と眉を寄せ、ある者は致し方ない、と諦観
を浮かべ、ある者はどうしてと憤慨する。まほの副官であり、黒森峰女学園の逸見エリカ
の反応は特筆に値する。彼女はそれを知るや否や、ひとまず頭を抱えてみせた。どうにか
治癒、いやそこに至らないまでも、寛解出来ないかとあれこれと策を弄し、その悉くが水
の泡になっても尚、足掻くように治療法を探した。それは日夜を問わず熱心に熱心に、絹
織物を編むかのように渾身に。
“ワーカーホリック”
—―西住まほが羅漢している≪疾患≫は、俗にそう呼ばれる。
故にこれは、逸見エリカによる闘病の記録である。

瀬戸ミノリ「聖グロリアーナ症候群」
登場人物:ダージリン、アールグレイ、その他聖グロリアーナ女学院生徒
「知ってますか? グロリアーナの戦車道チームに伝わる噂」
「なにそれなにそれ。男が出来なくなる、とか?」
「歴代の隊長は皆さん、長生き出来ないらしいんですよ」
「何それホラーじゃん!」
「そういう話はやめてくれ。眠れなくなる」
少女達が噂するその頃、横浜港に降り立った少女は、にこやかな笑顔でチームメート達
に背を向け、歩き出した。
「どうしてダージリン様は、寄港日の最初の日はどこかに行ってしまうんでしょう?」
「さあ。私も理由は知らないけど……ここ1年くらいのことかな。アッサム様、何かご存
じありません?」
問われたアッサムは、黒衣に身を包んだ友人の背を遠い目で見つめ、そしてゆっくりと
首を振る。
「ひとつだけ言えるのは」
――あれが、聖グロリアーナ症候群
「ご無沙汰しておりますわ。アールグレイ様」
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作品について

作品名 パンツァー&ホリック
作家名 ひゃくまる、瀬戸ミノリ 年齢区分
発行日 2017/09/23 発行イベント ぱんっあー☆ふぉー!12 なー2
作品タグ ガールズ&パンツァー,
紹介URL
通販取扱

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