昔日の火花

- shichifuku

このたびは、拙作をお手に取ってくださりありがとうございました！

はじめて出した丞紬本（てのひらのシュプール）のあとがきに「幼馴染BLには今まで縁がなかった〜」的なことを書いたのですが、縁がないというか……実は若干苦手寄りの属性でした。というのも、「幼馴染とセックスできる？無理じゃない！？」という気持ちがあらゆるものを凌駕してしまって、内容が頭に入ってこなくなってしまうというか……地雷とかではないのですが、読みながらハラハラしてしまうので、避けがちになっていました。

丞紬に関しても、「離別した二人が再会する」という関係性がハマるきっかけだったので、最初の方は「まぁ……別にセックスしてもしなくてもいいや……」という気持ちがかなり強かったのですが、半年経つ頃には心境も変化してきて、最近になると「丞紬は付き合ってなくても、二人一緒にいるだけで最高……めっちゃわかる…………けど一線を越えてしまう丞紬もやっぱり最高！！！！」という気持ちが爆発するようになって、今回の本が出ました。丞紬には、幼馴染のラインを踏み越えてしまうのを恐れて、悩み抜いてほしい。守りたいと奪いたいの狭間で、揺れてほしい。離別と再会がなければ、平行線だったかもしれないふたりの関係が、交わるところが見たい。

丞紬のおかげで、今となっては幼馴染BL大好きです。
「幼馴染とセックスできる？無理じゃない！？」の状態からくっつくのが最高なんだ……今ならわかる……。
今回の本も、そんなテーマで描いたお話でした。
本当はもっと焦らしたかったな……またリベンジします……！
ここまで読んでくださってありがとうございました！


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